令和5年度 本学から11名の防災士が誕生しました!
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目的
令和5年度に本学から11名の防災士が誕生しました。
活動内容
本学を含めた熊本県内の3大学共通科目として実施されている講義で、本学から11名の防災士が誕生。
本学の講義を担当している澤田教授へ、本学から誕生した学生防災士のみなさんへの思いをインタビュー。
本学では、熊本大学、熊本保健科学大学の3大学で【減災型地域社会のリーダーの育成】を目指した共通科目として「減災リテラシー入門」を平成27年度(2015年度)から開講しています。本講義を受講すると、単位取得後に防災士資格取得試験の受験資格を得ることができます。(※学生限定)
防災士とは、”自助””共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を習得したことを日本防災士機構が認証した人です。
1.自助-自分の命は自分で守る。
2.共助-地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ。
3.協働-市民、企業、自治体、防災機関等が協力して活動する。
防災士の歴史は、1995年の阪神・淡路大震災の教訓から誕生しました。
現在、294,016名の防災士が認証されています。(2024年8月末時点)
(引用:認定特定非営利活動法人 日本防災士機構)
令和5年度、本学から11名の防災士が誕生した記念に、講義を担当している総合管理学部 澤田教授へ防災士誕生への思いをインタビューしました。
昨年度(令和5年度) 本学から11名の防災士が誕生しましたが、感想をいただけますか。
在学生が次々に防災士の資格を取得していてうれしいです。
「防災士」の資格は現在行政や企業でも注目が高まっていますが、一般の社会人にとってはよほどのことがない限り取得することが難しい資格です。学生の間に防災
士の資格を取得できるのはまたとないチャンスだと思います。
本講義は例年30名程度が受講しますが、防災士の資格試験に挑戦する人はまだ
まだ少ないです。たくさんの学生に防災士の資格取得にチャレンジしてほしいと考
えています。(令和6年度は15名が受講中。うち6名受験予定)
講義担当はどのように決まったのでしょうか?
本講義の前身として、文部科学省「減災型地域社会のリーダー養成プロジェクト」の実施がありました。当時の学長に担当をお願いされ引き受けたのがきっかけとなり、今では防災の専門的な研究の幅が広がりました。とても良い機会をいただいたと思っています。
また「減災型地域社会のリーダー養成プロジェクト」をどのように実施していくかを
考え、防災非常食や飲料水などを展示用として購入していたため、熊本地震では
思わぬ役に立ちました。
他大学の先生の講義を聞けるという点も大変学生にとってはありがたい機会です。
受講生はどういった学生が多いですか?またどのような講義内容なのでしょうか?
受講学生の多くは「共通科目だから」という学生が多いです。
ただ受講生の約半数は、防災士資格試験を受験します。令和6年度は6名の学生が受験予定です。
「防災士資格試験合格証」と「普通救命講習修了証」の両方を日本防災士機構へ申
請することで防災士として認定されます。
講義は、本学、熊本大学、熊本保健科学大学の3大学の教員を中心とした講義がメ
インではありますが、消防、自衛隊のみなさんにもご協力をいただき、救命法や護身
術などを学ぶフィールド演習も行っています。
防災士の資格について教えてください。
防災知識を身につけたい人は当然ですが、就職にも役立つという点は、防災士は群を抜いていると思います。
大学の講義を受講しすることで、資格試験の受験資格を得られるため、非常にお勧めです。
県、市町村、企業等でも資格取得を推奨している「防災士」は、普通に取ろうと思う
と難易度の高い資格ですが、減災リテラシー入門の講義を受講する学生にとっては
無理なく取れるような仕組みとなっています。
どんな防災士になってほしいですか?
助けられる側ではなく、助ける側になってほしいと思っています。
これは、講義内でも話をしており、講義で身につけた学びや知識をぜひ活かしてほしいと思います。
つい先日、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されましたが、いつどこで地震や
その他の大規模災害が起こるかわかりません。防災士の資格を取得された皆さん
には、いざ災害が起こったときは、まずは自分の身を守り、そのうえで減災リーダー
としての能力を発揮して周りの人を助けてあげてほしいですね。