くまもとハートウィークイベントにて「障がい者疑似体験」を行いました!
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目的
障害のある人とない人がお互いの立場を理解し、心の壁を取り除くことで、誰もが安心して暮らせるまちづくりの「心の土台」を築く。
活動内容
下通りアーケードで開催された「くまもとハートウィークイベント」にてブースの出展を行いました。私たちのブースでは、下通りを行き交う方々に、障がいのある方の日常(買い物)を体験してもらう活動を行いました。体験後には、感想をボードに貼り出し、通行人にも共有することで、サポートをする側・受ける側の両方に潜む「見えにくい障壁」について気づきを促しました。多くの方に、自分の行動や障がいのある方への関わり方を考えるきっかけとして受け止めてもらうことができました。
2025年12月7日、私たち松本ゼミ3年生は、障がいへの理解促進と障がい者の社会参加を目的として開催された「くまもとハートウィークイベント」にてブースを出展しました。私たちは、「はじめてのおつかい~サポートユーザーについて考える~」という体験型の企画を実施しました。
体験内容としては、「手の障がい」「車いす+手の障がい」「車いす+耳の障がい」の3種類の中から、いずれか一つを選択し、模擬的に買い物体験を行った後に感想を記入してもらいました。
体験では、買い物中に困っている客に対して、助けようとせず気づかないふりをする「悪い店員」と、積極的に声をかけてサポートする「良い店員」を配置し、接客の違いによる買い物のしやすさ、助けの求めやすさを比較できるよう工夫しました。
また、商品を取る場面や会計時には、車いすや指が使えない状態を再現する軍手、耳栓を用い、商品の取りにくさやコミュニケーションの難しさ、小銭の扱いにくさを体感できる内容としました。
体験者からは「自分から声かけるのをためらってしまうので、『手伝うことはあるか』と聞いてもらえるのは大変助かる。」「入店された際にできるだけ店員が様子を見てくれたら安心する。」「優しく高いものや、重いものを手伝ってあげようと思った。」などの感想をいただきました。
こうした体験を通じて、障害のある人とない人の双方が「声をかけづらい」と感じてしまう、心の中にある「見えにくい障壁」の存在に気づくきっかけを提供できたなら、意義のある活動になったと考えます。私たち自身も、今回の活動を通して、障がいのある方が日常生活で直面している困難や工夫について新たに知ることが多くありました。さらに、自分たちの行動や意識を振り返る中で、サポートする側・受ける側の双方が互いの立場を尊重し合いながら関係を築く姿勢が不可欠であると感じました。今後、今回得られた気づきを日常生活や地域の関わりの中で生かすことが重要であると考えます。より多くの方が障がいへの正しい理解や相互理解を深めることにより、自然に声を掛け合いやすく支えあえるまちづくりが実現できれば嬉しく思います。
最後に、今回の企画におきまして、視覚・聴覚・身体に障がいのある方にお話を伺う機会をいただき、多くのご助言とご指導をいただきました。熊本県障がい支援課の担当者の方をはじめ、活動にご協力をいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
( 総合管理学部 松本ゼミ3年 岸・新堀・田浦・畑木山・渕上・吉田 )

