世安湯(銭湯)さんに温熱環境を調査しました。
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目的
銭湯内部の温熱環境調査
活動内容
熊本市内の世安湯さんという銭湯のオーナーさんから,内部の温熱環境の調査に関するご依頼をいただきました。銭湯をご利用になるお客さんがいつも暖かい環境でご利用になれるよういろいろと工夫されておいででした。その効果や改善策の提案のご依頼をいただきました。
熊本市の中央区に「世安湯」さんという銭湯があります。こちらのオーナーさんご夫妻は大変熱心な方で,利用客の皆さんに,少しでもよい環境でご利用いただきたいといろいろと工夫をされておいでです。冬季の隙間風などの防止も含めて,温熱環境の実測調査のご依頼を頂きました。
と言うわけで,2019(平成31)年度の居住環境学専攻3年生向けの「居住環境調整工学実験」という授業の一環で調査をさせていただくことになりました。
まずは,下見です。11月の初旬に実験の授業の履修者やスタッフ,TAなどと一緒に世安湯さんを訪問しました。
実際に測定の際に使うであろう機材も持ち込み,オーナーさんご夫妻のお話も伺いながら,
無事に下見が終了です。
1ヶ月ほど経ってから,もう一度訪問させていただきました。今後は,測定のための機器を持参です。屋根にも機器を取り付けました。
こちらは風速計です。隙間風があるのか,ないのか。あるとすればどの辺りが問題なのか?
それから,銭湯内部の上下の温度分布も測定しました。
銭湯の営業前の時間を利用しての調査でしたので,十分なデータを取得できたとは言い難いのですが,この後,実験の授業の履修者達が,データを取り纏め,現状と改善策をお知らせすることができました。
学生達にとっては,活きた現場の環境を使って学修をすすめることができましたので,大変貴重な機会となりました。このような授業が実施できたのは,実はこの2019(平成31)年度の授業が初めてでした。まちづくりのワークショップなどでは,現場に出て授業を実施することも多いようですが,こういう実験では,なかなか機会がありません。そういう意味でも大変貴重な機会でした。
世安湯のオーナーさんご夫妻には,大変お世話になりました。ありがとうございました。