食育の日の地域研修【山都町】に行きました!
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目的
地域研修を通して県内の食材を学び、食育の日のメニュー開発に活かす
活動内容
たべラボメンバーが地域研修を通して県内食材を学ぶ
たべラボ(table laboratory:食卓研究会)は、熊本県内の様々な地域の食の魅力探し、学食でのメニュー開発などを行い、自らの食生活・生活習慣のスキルアップと、学内外への食育を実施する学生グループです。
11月12日(金)に、たべラボメンバーの有志8名+食育推進室の教職員2名で山都町へ地域研修に行ってきました!
コーディネートは、山都町地域おこし協力隊の出口貴啓氏にお願いしました。
まず最初に、ORGANIC SMILE(有機の学校)さんにお邪魔して、山都町の有機農業についてお話を伺いました。ORGANIC SMILE(有機の学校)は、来年4月に開校予定の有機農業者を育成する学校です。
有機農産物とは、農薬や化学肥料に頼らず、自然界の力で生産された農産物のことです。実は、山都町は市町村別有機農家数が日本一の町です。
山都町という土地や気候の特徴から、農薬が体に及ぼす影響、有機農産物のこれからなど、有機農業について幅広く学ぶことができました。
ORGANIC SMILEでは、「BLOF理論」を学ぶことができます。BLOFとは、Bio Logical Farming(生態系調和型農業)を意味します。植物生理を基に、作物が本来持っている能力を最大限に発揮できるよう栽培環境を整えるという理論で、現在国内でも注目されている有機栽培技術だそうです。
土壌分析室も見学させていただきました。ここで土壌を分析、数値化して有機肥料の設計を行っています。設計された土で育てられた有機農産物は栄養価が高いそうです。
終わった後、学生が「有機野菜を食べたくなった!」と口を揃えて言っていました。
ORGANIC SMILEの方々との集合写真
昼食は、山都町で有名な老舗の割烹料理店、本さつまやさんでいただきました。
山都町の有機野菜や果物、ジビエを使用したとてもおいしいお料理でした。色鮮やかで見た目も美しいです。
料理に使われていたジビエを提供している、ジビエ工房やまとさんにも伺いました。
本学食育の日でもお世話になっている施設長の岩田様にジビエについてお話してもらいました。
ジビエ工房やまとができた経緯から、捕獲された鹿や猪が加工されて食肉になる過程まで詳しく教えていただきました。
その後は道の駅通潤橋と山都町観光文化交流館(やまと文化の森)に立ち寄り、山都町の観光や文化についても触れることができました。
学生の感想の中に、「食の循環を体感できた」とありました。有機野菜を作る人、畑を荒らしてしまう鳥獣を捕獲する人、その鳥獣をきちんと処理しジビエ肉に加工する人、そしてそのジビエを美味しく調理している人がいる、その“有機的な(きちんとした構成や機能的な)つながり”があるのが山都町の地域としての最大の魅力であると知りました。学生もそれを感じることができたようで、嬉しかったです。
今回学んだことを今後の山都町「食育の日」に活かしていきたいと思います。