活動・取り組み

Activities / initiatives

研究室から、愛を込めて!
地域のために、全⼒で取り組みます。

2018
© puk-loveratory
2017
© puk-loveratory

環境共生学部 髙橋先生(「第39回JAPANTEX2020インテリアデザインコンペ2020入選」受賞)

目的

2025年の大阪万博の際に、開催地近郊で“自分が泊まってみたい”“旅行客に泊まってほしい”と思うゲストハウス内の「共用スペース」空間のデザイン

活動内容

人とつながるゲストハウスとして、古来の文化を軸に日本の底力を示す日本美の空間を提案。
JAPANTEX2020インテリアデザインコンペ入選。

環境共生学部 髙橋浩伸教授が、「第39回JAPANTEX2020 インテリアデザインコンペ2020」において、「入選」を受賞しました。

募集テーマ:空間を装うインテリアファブリックス -人とつながるゲストハウス―

「2025年の大阪万博に際し、開催地近郊で“自分が泊まってみたい”“旅行客に泊まってほしい”と思うゲストハウス内の「共用スペース」空間を、ファブリックスを使って自由にデザイン、コーディネート。」

提案題名:きよらの間 ―日本美の空間―
受賞者 :熊本県立大学 髙橋浩伸
受賞名 :入選

設計主旨:
新型コロナウイルス感染症の影響で、訪日外国人観光客は激減し、国内における県外への移動も憚られる昨今だが、ここ1-2年以内には、必ずやコロナ禍を脱却できるものと信じている。
人間の歴史を振り返ると、我々人類は明らかに「近接の動物」であり、このままソーシャルディスタンスを保ったままの新たな生活様式を続けていたら、文化や芸術、人間関係や社会などは崩壊し、真の人間らしさを見失ってしまう。
そこで、2025年開催予定の大阪万博における人とつながるゲストハウスに対して、日本の底力を示す日本美の空間を提案したい。我が国における「インテリア」の初出は、平安時代の貴族の住宅様式としての「寝殿造り」とされ、基本的に間仕切りの無い空間で、障屏具によって空間を区画し、調度を配した。やがて室町時代の貴族の住宅「書院造り」になると、調度や障屏具などのインテリアは建築化され、障子や襖、付け書院や違い棚など、建築と一体化していく。
ここで提案する空間は、日本美の空間を代表する龍安寺石庭をモチーフに、砂利敷きに15個の石になぞらえたキャンドルを配した「石庭」、その両側には個(独り)の時間を楽しめる「方丈」を配した。入口から中央の「廊」正面には、着物の帯を掛け軸に見立て、お出迎えの空間としている。「廊」の左右には複数の客をもてなすための集(繋がり)の空間としての「座敷」と、軽食や飲み物を配した「厨(くりや)」がある。「廊」「座敷」「厨」「石庭」「方丈」の空間は、〈すだれ〉によって柔らかく、しかも確かに区画され、拡がりと開放感を持ちつつ、落ち着いた空間を演出し、日本美の醍醐味を感じさせる空間を創造している。この作品タイトルの【きよら】とは、平安時代における最上級の美を表現する言葉であった。