活動・取り組み

Activities / initiatives

研究室から、愛を込めて!
地域のために、全⼒で取り組みます。

2018
© puk-loveratory
2017
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R5年度後学期ランチタイムミーティングを実施しました!

たべラボ(table laboratory:食卓研究会)は、熊本県内の様々な地域の食の魅力探し、学食でのメニュー開発などをおこない、自らの食生活・生活習慣のスキルアップと、学内外への食育を実施する学生グループとして平成30年度よりスタートしました。学部・学年問わず、食に興味がある学生を募集し、活動しています。

食育推進室やたべラボの詳細はこちらをご覧ください。

10月4日(水)後期第1回 沖縄食文化紹介(たべラボメンバー) 

 たべラボメンバーが講師となり、「沖縄の食文化」を紹介しました。

 沖縄料理には、「様々な地域の食事を組み合わせ、新しいおいしさを見出す」という特徴のあるチャンプルー文化(チャンプルー=混ぜる)があります。

 琉球王国時代に食べられていたクーブイリチー(クーブ=昆布、イリチー=炒め煮)は、北海道から日本本島を経由して沖縄に届き、沖縄の豚肉と一緒に料理されたものであり、現在でも食される沖縄料理で、料亭やハレの日の食事として沖縄の人にも馴染みのある料理だと紹介ありました。

 講話のあとは、令和5年10月8日に東京で開催のLOCAL FISH CANグランプリ最終審査に出場する天草拓心高校マリン校舎の「チヌのあんちゃん」を皆で試食し、意見を交換し合いました。

≪参加者感想≫

・味がとても美味しく、ご飯と一緒に食べると、ご飯が進むと思います。

・そのままの状態でもとても美味しかったです。 コチュジャンなどの強い風味の調味料を後から追加してアレンジしてみるのも良さそうだと思いました。

10月11日(水)後期第2回 レトルトチヌ料理紹介

 フィールドワーク(レトルト製作体験)参加者からたべラボメンバーへ、レトルトチヌ料理の製作体験の報告会を行いました。参加学生各自が調理&レトルト化したチヌ料理を紹介しました。また、実際にレトルトパウチされたチヌ料理を参加者全員で味わい、意見交換も行いました。

≪参加者感想≫

・レトルト製作体験報告を受けたあと、レトルトチヌを試食させていただきました。 チヌ独特の臭みを消すレシピを試行錯誤されていて、同じ食材でも様々なレパートリーが広がると学ぶことができました。

・初めてチヌを食べたのですがとても美味しかったです。フィールドワークに参加されたみなさんのお話もうかがえて良かったです。今後の調理実習に活かしたいと思います。

11月1日(水)後期第4回 みくまり活動報告(たべラボメンバー)

 前半は、お米づくり学生団体「みくまり」の代表および副代表(たべラボメンバー)を講師として、食べることと農をつなぐ体験の紹介とみくまりの活動を報告しました。水上村で実際に栽培したお米(ヒノヒカリ)と球磨郡相良村郷土料理伝承会「翠の会」の手作り漬物を皆で味わいました。みくまりでは、郷土料理作りにも力を入れています。

 後半は、渋柿で“干し柿作り”のワークショップを実施しました。また、10月食育の日で提供した相良村の郷土料理を振り返り、食育NewsLetterの紹介も行うことで、郷土料理を伝えていくことの意義についての見解を深めました。

≪参加者感想≫

・郷土料理を伝えることは、世代を超えた交流だと思う。

・生態系サービス

・その土地で採れたものを食べるので地産地消だと思う。

・伝えていくことに意味があると思う。

11月8日(水)後期第5回 一品持ち寄り弁当の日~国際交流センターとのコラボ~

 国際交流センターとのコラボ企画として、モンタナ州からの交換留学生2名を交え「季節の野菜を使った料理」をテーマにそれぞれ1品ずつ持ち寄りました。留学生手作りのチリ、文学部生の人参ラぺ、シナモンロール、Vio先生のミートボールとパン、ジビエ工房やまとの猪肉ウインナー、手作り干柿の柿なます、相良村のお漬物、津奈木町のパパイヤなど、多彩なお弁当料理を学部・国籍横断し交流しながら味わい、大盛況でした。

≪参加者感想≫

・全部美味しかった。Very delicious. Heartfull time. Thank you.

・初めて参加したけど、色々食べられて美味しかったです。また参加したいです。

・“おいしい” Unique food. Enjoy.

・“とてもたのしかったです“

11月15日(水)後期第6回 オノマトペと味わい(たべラボメンバー)

 たべラボメンバーを講師とし、シズルワード(食欲や購買意欲を刺激するような言葉)やそれに含まれるオノマトペ(擬音語)について自身の研究テーマに沿って紹介を実施しました。当日は、温かいほうじ茶を味わいながら講話をききました。お菓子に記載されているシズルワードを集計した結果、日本語では、商品の味や紹介・嗜好を伝えるワードが多かったのに対し、英語では消費者に購買を訴え語りかけるようなワードが多くあり、文化の違いにたいする学びの深まる内容でした。

参加者質問や感想

・よく使われているワードはありましたか?→サクサク、しみ込んだ、濃厚な、爽やかな、クリスピー など。

・シズルワードの中で不思議だと感じたワードは何ですか?→「もぎゅふわ」“もぎゅ”という食感はあまり味わえないため特徴的だと思う。

・もぎゅふわ(グミのネーミング)のように英語圏での造語はありましたか?→スラッピー(ストローで飲むときの音)

・日本と海外では食感、認知の違いが表れていて面白いと思いました。

11月22日(水)後期第7回 ジビエとSDGs

 5月の食育の日でもお世話になった、ジビエ工房やまと 施設長 岩田陽一様を講師にお招きし、講話頂きました。山都町の紹介では、有機野菜栽培が全国1位を誇っていることや、ジビエの捕獲件数も多いことが挙げられました。ジビエとSDGsの講話では、鳥獣被害を防ぐために捕獲し猪肉や鹿肉を利用している話がありました。鳥獣側の視点から見れば、生命活動を行っているため、考えさせられる内容でもありました。

 当日は交換留学生の参加もあり、ジビエ・シカ・イノシシの英語と日本語を教え合い、グローバルな内容ともなりました。

参加者質問や感想≫

・今回の講師の方のお話で学んだことは、ジビエの定義が広いということを学んだ。また、この知識など知らないことも多く学ぶことができた。また、ジビエとかは日頃食べることはなかったけれど、実際に食べてみると、脂身が少なくおいしかった。私も、病気の治療の一環で、脂質を制限しているのだが、その点に関しても、ジビエをもっと広めることはすばらしい取り組みだなと感じた。

・ジビエは高くて獣臭いというイメージがあったので、今までは避けてきたのですが、とてもおいしかったです!他のお肉も買ってみようと思います。

・イノシシやシカは地元で何回か食べたことがあるのですが、カラス等の他のジビエにチャレンジしたことがないので、これからの目標に加えようと思います。

11月30日(水) 後期第8回 塩麹をつくろう

 定員制で塩麹作りを行いました。講話では、発酵を英語で紹介したり、先週の復習でイノシシやシカの英語も紹介したりしました。また、麹・糀の2種類の漢字の違いについてみんなで考えました。漢字の違いは材料の違いだと思っていた人もいて、どちらも同じ「こうじ」であることに驚きの声があがりました。

 麹は、益城町のお米と相良村のお米2種類用意し、好きな方を選択しました。米麹150g、塩45gとし、水の分量はそれぞれ計量して好みの濃度に調整しました。

 1週間前に作った玉ねぎ麹との味の比較も行いました。分量や作り方はさまざまあり、好みの分量や具材を探すのも学習としてもらえるような内容となりました。

≪参加者感想≫

・塩麹を何に使おうか考えようと思う。魚に塩麹もおいしいと思った。

・思ったよりも塩分高い。

・意外とサラサラしている。鶏肉のスープにしようと思った。

・お肉につけてから揚げにしようと思う。

・漢字に驚いた。白身魚に使おうと思う。

・1週間前の玉ねぎ麹とは塩気が違うと感じた。お漬物にもできそう。

・おにぎりに使っても良いと思った。

・果物に使ってみたらどうかと思った。

12月6日(水)後期第10回 フランスの食育事情

 松合食品株式会社の吉井万紀子様(フランス在住)を講師としてリモートで繋ぎ、フランスの食育事情についてお話しいただきました。

 講師の先生は、熊本出身。中学校卒業後、カナダで10年生活し、現在はフランスで松合食品の一員として発酵食品を普及されています。今回の講話では、フランスの朝食や南フランス(ニース)の大学での学食紹介、アペロの紹介や、フードロスショップについてなど幅広くご紹介いただきました。フランスは、有機栽培の意識が高く、ヨーロッパ全土にも言えますが本場の味を好む傾向にあり、歴史ある食材に興味のある人が多いとのことです。環境や伝統、教育などに関心が高く、その中で日本古来の発酵食品は注目度も高く、料理に使っている家庭もあるようです。

 講師の御言葉「食も芸術も五感を通して楽しむ世界で、その面白さや奥深さをいろんな人と一緒に発見していきたい。」

参加者質問や感想≫

・貴重なお話をありがとうございました。フランスでの食事は想像していた通りお洒落であり、またバランスの良い食事を摂りつつもデザートも食べるという点に、自分を大切にするという考えを学びました。吉井先生のおっしゃった「人間はその地の食べ物や環境から成る」という言葉に感動しました。私も折角日本にいるのだから、日本の食文化等にいつも以上に目を向け、機会があれば国外の食事事情についても触れてみたいと思います。

・フランスの食事事情についてお話をしていただき、ありがとうございました。
 お話をお聞きする前もフランスの食事は、日本とは異なっているとは思っていたのですがどのような部分が異なっているかは知らなかったため、フランスの食事事情について詳しく知ることができ非常に興味深かったです。特に、食事バランスガイドの図にデザートが含まれていること、またデザートによくヨーグルトを食べるということが印象に残りました。デザートを我慢せず、体に良いものを取り入れていることが非常に良いなと思い、私もデザートを我慢せずヨーグルトなど体に良いデザートを取り入れようと思いました。

12月13日(水)後期第11回 GingerBread House Construction with MSUB students 留学生と一緒にジンジャーブレッドハウスをつくろう!

 モンタナ州立大学交換留学生の企画「GingerBread House Construction ジンジャーブレッドハウスをつくろう!」を実施しました。留学生宅では、クリスマス前にジンジャーブレッドハウスを作り、クリスマスまで飾っているそうです。今回は、クッキー生地の材料を教えて頂き、生地作り・成形・焼き・デコレーション作業まですべて学生同士がコミュニケーションを取りながら行いました。レシピには、ジンジャー、シナモン、クローブなど4種類のスパイスが入り、ホットワインのような深みのある味わいのクッキーが完成しました。デコレーションのアイシングも留学生のレシピを参考に、日本の気候に合わせて改良を繰り返し、当日はスムーズに出来上がりました。デコレーションでは、文字を書く人やお菓子を飾る人、絵を描く人など個性の溢れるジンジャーブレッドハウスが完成していました。

≪参加者質問や感想≫

・今回参加して、あまり海外の文化などに触れたことがなかったので、少しの間ですが体験できて良かったです。英語の授業以外で英語を話す機会もなかったので、英語が飛び交う環境が新鮮でした。今回は予定が合わずに飾り付けだけにしか参加できませんでしたがもしまた機会があれば、もっといろいろな人とお話しすることができれば良いなと思いました。

・月曜日、火曜日の生地作りと成型から非常に楽しむことができました。今日のconstructionも楽しかったです。分かりやすい英語で話してくださったので、何を言っているのか理解できました。私は留学生との交流がしたくて今回申しこんだのですが、留学生だけではなく日本人の県立大学の先輩後輩との繋がりができたのが本当に良かったです。生地作りの合間に食べさせていただいたチヌやトマトなどの野菜もとても美味しかったです。ありがとうございました!

・休みの日とか空きコマが合う人でもっと長い時間活動できたらいいなと思います。

12月20日(水)後期第12回 黒砂糖を味わおう 三角サトウキビ活性会視察報告

 令和5年12月10日に実施した、たべラボ地域研修三角サトウキビ活性会への視察報告会を行いました。参加した学生3名がPowerPointや動画編集で視察の報告を行いました。各自感想もあわせて3分程度で報告。視察には、緑の流域治水研究室学術研究員も参加してくれ、学生とともに違った視点でサトウキビの収穫の道具や、釜加熱の燃料などにも着目して意見交換ができました。報告会でも積極的に質問が飛び交い、学生の興味が強かったこともうかがえました。

 また、当日は後学期のランチタイムミーティングの振り返りも実施しました。

 後学期の振り返りのたまごでは、①一番発見的だったこと、②自分の主体性を発揮したこと、③質問の内容で実施しました。①②それぞれ違った内容を書いた人が多く、響いたことや主体的に取り組んだことがそれぞれに多くあったようです。

1月10日(水)後期第13回 ポスターデザインワークショップ

 デザイン事務所ニコイチの代表西原康平様を講師にお迎えし、ポスターデザインワークショップを実施しました。来年度取り組む食育の日のポスター6つの中から各自テーマを選び事前に作成してきてもらったポスターを1分程度でプレゼンしてもらい、講師からアドバイスをいただきました。ポスターは基本目に留まらないこと念頭に置き、いかに魅力的にするか、来年度の参考にしたいと意欲的な感想が多くありました。また、自分でテーマを選んでもらうことで、学生の主体性を発見できる回にもなりました。デザインに興味がある学生もいて、相互刺激的なワークショップとなりました。

参加者感想や質問≫

・写真の重要さが良く分かりました。また、印象的だったのが、人はポスターは一瞬しか見てもらえないということでした。質問としては、 青色が食欲をなくしてしまう色というのがありましたが、他には、どんな色が何を表すのかが気になりました。黄色と黒とかだと危険を示 す色とかは知っているのですが、他の色も知りたいです。

・食とポスターという観点でデザインすることが初めてで、食欲減退色など、食べ物ポスターならではの色使いの注意点を学べて勉強になり ました。プレゼンボード作成時にターゲットを考えていなかったため、今後に活かしていこうと思います。

1月17日(水)後学期第14回 しょうゆを味わおう

 松合食品株式会社取締役・工場長 大橋旭様を講師にお迎えし、しょうゆの味わい比べを実施しました。当日は、仕込み直後・3か月後・1年後の3段階のこいくちしょうゆをお持ち頂き豆腐と一緒に味わいました。しょうゆ以外にも、諸味や搾り粕も見せていただけました。原料すべて県内産にこだわり抜いたしょうゆの造醸について、微生物や発酵の話を大学生向けに詳しく説明いただけ、学生も感慨深く聞き入っていました。

参加者感想や質問≫

・しょうゆそれぞれに特徴があり、調味料もこだわって使ってみようと思いました。また、味を引き締めるために渋味(苦み)も必要なことが改めて知ることができました。

・仕込みの期間が違うだけで、味がこんなに違うとは知らなかった。しょうゆを味わう機会は初めてだったので、これからは味わって食べて、味わいたいと思います。

・実際に、しょうゆを食べ比べてみて、1年経ったものが最も美味しいと個人的には思いました。仕込み直後は、想像以上に塩味強く感じていたのですが、3つとも同じ塩分濃度と聞いて驚きました。

・個人的に仕込み直後が甘酒のような香りと鋭い塩味、素材の味がして、単体で楽しめる醤油だと感じました。油が浮くと言われておりそこから、醤「油」となったのかなと思いました。

1月18日(木)後学期第15回 食育の日「防災と食」県大防災プロジェクトユニット×県内耕作放棄地食材×たべラボ

 後学期のランチタイムミーティングは、第3回目(10月食育の日)と第9回目(11月食育の日)と第15回目(1月食育の日)の合わせて3回、食育の日とランチタイムミーティングを合同開催しました。

 最終回となる第15回目当日は、1月食育の日とあわせて、学食ステージにて、たべラボランチタイムミーティングへの出席優秀者8名への表彰式を開催しました。(表彰状および副賞「南関町の株式会社ヤマチクのお箸」を授与)

 また、1月食育の日では、たべラボメンバーがExcel関数を用いた面白い抽選方法を考案してくれ、抽選会を実施しました。

≪喫食者の感想≫

R5年1月食育の日の開催報告をご覧ください!