【リーヴス】教室見学を実施しました!
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目的
外国につながりのある児童・生徒を対象にした地域の日本語教室「おるがったキッズ」の2025年度以降の教室活動・運営の改善と支援者の円滑な情報共有のためのネットワーク構築
活動内容
調査に向けた準備
・調査ごとの研究計画発表
・説明文書、同意書などの作成
・質問項目の検討
9月26日:教室見学を実施しました!
予定していた地域の日本語教室の見学を行いました。大津教室、合志教室、山鹿教室の3教室にお邪魔させていただきました。
1.大津教室
大津の教室では、毎週月曜日の午後6時から8時に外国にルーツのある子どもの勉強会を行っています。見学を行った7月1日の教室では、未就学児から高校生、その保護者と幅広い参加者がおり、学校の課題に取り組んだり、支援者と会話をしながら日本語を勉強したりしていました。また、勉強だけでなく日本の文化に関する活動やゲームなども行っており、全体的に和気あいあいとした雰囲気でした。支援者と参加者の距離が近く、参加者が積極的に発言したり、相談事などを話したりしやすい印象を受けました。加えて、開催場所が駅から近く、平日の学校や仕事が終わった後の時間帯であるため、参加がしやすいと考えられます。
2.合志教室
合志市のNPO法人外国から来た子ども支援ネットくまもとの本部では「たけんち」という外国にルーツのある子ども達が集まる学習会が行われています。フィリピン、中国などから来た子ども達が日本語を勉強したり、日本での受験に向けて勉強したりしている様子が見られました。日本語の学習では、日本語教師の経験のある支援者が学習者のレベルに合わせて教えているようです。NPO法人外国から来た子ども支援ネットくまもとの代表者の方からは、子ども達には「たけんち」での学びを力にして、将来自分で生きていけるようになって欲しいというお話を伺いました。
3.山鹿教室
「やまが日本語クラブ」は、親子の日本語教室で、山鹿隣保館で毎週水曜日の午後7時から9時に開かれています。日本語の勉強の他に、子どもは学校の宿題、保護者は日本での生活に関する相談等をすることができます。見学を行った9月11日の教室には、小学生から高校生まで6名の参加者とその保護者が参加していました。特徴的だと感じたことは、子どものプロフィールやその日にしたことなどを支援者間で共有するためのノートが子ども一人につき一冊あることです。活動日ごとに支援者が担当した子どものノートに記入することで、支援者の方が子どもたち一人ひとりのことをよく把握されており、とてもアットホームな雰囲気の教室でした。
6月13日:調査に向けた準備を進めました!
本研究では、2025年度以降の教室活動・運営の改善と支援者の円滑な情報共有のためのネットワーク構築を目的として、以下5つのニーズ調査を行う予定です。これらの調査により活動・運営上の課題を抽出した上で、今後の教室運営に向けてフィードバックを行います。
①参加児童・生徒の保護者に対するニーズ調査
②外国につながる児童・生徒を持つ保護者で教室に参加していない方へのニーズ調査
③熊本市近郊の外国につながる児童・生徒の支援者へのニーズ調査
④運営団体へのニーズ調査(国際交流振興事業団・NPO法人外国から来た子ども支援ネットくまもと、熊本県立大学、熊本保健科学大学)
⑤活動従事者へのニーズ調査(熊本県立大学教員・学生、熊本保健科学大学教員、学生)
以下はそれぞれの調査ごとの計画です。
①参加児童・生徒の保護者に対するニーズ調査
②外国につながる児童・生徒を持つ保護者で教室に参加していない方へのニーズ調査
5月~ インタビュー、アンケート内容立案 分析方法選択
~9月 調査 結果の整理と分析
③熊本市近郊の外国につながる児童・生徒の支援者へのニーズ調査
5月~6月 インタビュー内容の検討
7月~夏休み期間 調査、結果の整理と分析
④運営団体へのニーズ調査(国際交流振興事業団・NPO法人外国から来た子ども支援ネットくまもと、熊本県立大学、熊本保健科学大学)
4月 先行研究分析
5月~6月 インタビュー内容立案
7月~夏休み 調査
10月~ 調査結果の整理・分析・報告、議論
⑤活動従事者へのニーズ調査(熊本県立大学教員・学生、熊本保健科学大学教員、学生)
~5月23日 対象、アンケート内容の検討
~5月30日 内容決定、アンケート作成
~6月6日 アンケート配布 6月締め切り
7月 集計、分析
7月には地域の日本語教室を見学させていただく予定です。(山鹿・大津・合志)