VR認知症体験をしました
- ワークショップ
- 福祉・看護
- 熊本市
目的
学生がバーチャルリアリティ認知症体験を経験することにより、認知症のある人の世界を疑似体験し理解を深め、地域福祉におけるテクノロジーの活用事例およびこれからのあり方を学ぶ。
活動内容
VRによる一人称としての認知症体験を通じ、当事者の気持ちや周囲に求められることを感覚として理解することができました。
2024年10月24日、総合管理学部森山ゼミ、松本ゼミ、安武ゼミ、西森ゼミの2年生に対しVR認知症体験が実施されました。
受講した学生たちからは以下のような感想が寄せられました。
・今まで、症状がどんなものかは聞いたがあっても、漠然としたイメージしか想像出来なかったのですが、今回の研修を通してかなり鮮明に体験することができたと感じています。体験をした人間ならではの視点を築き上げることができたように感じます。
・もし私が認知症の方に接するときも大丈夫ですよと使ってしまうように思います。無責任な大丈夫を使わない事を意識して、今どんなふうに話しかけたら一番安心してもらえるのかや、どんな行動をすれば不安を拭えるだろうと考えながら、接していくことが大切だと思いました。
・認知症になってもそこにその人がいることは変わず、人の話に耳を傾けるという当然にとるべき態度も変わらないのだということを改めて感じました。認知症に限らず、統合失調症などそのほかの病気や症状も同様に、自分に見えていないことも、その人には見えていて事実であるということを忘れずにいたいです。
・この体験は少子高齢化が進む日本社会では誰もが体験すべきものだと思います!認知症に対しての知識も増えるし、認知症の方々とどう関わっていけばいいのか学べる凄くいい体験だから、より多くの人に体験して欲しいです。
・私はこの研修を受けて本当に良かったなと感じました。今回の体験がなかったら当事者の目線で認知症について考える機会なかっただろうし、VRという技術を通してでなければ、当事者の方々が見ている景色を体験することはできなかったと思うからです。
今回の体験を通じ、認知症当事者の体験を1人称体験することにより、これまで「他人事」と捉えていた事象を「自分事」として捉える機会を得ることができたように思います。この経験を今後のフィールドワークにおける高齢者の方などとの関わりに活かすとともに、VR機器等の福祉領域での活用のあり方などを考える契機となる体験でした。
本学部では、このような体験を通じ、地域共生社会や多様性を受け入れる社会の構築を推進していく人材の育成を図っています。