荒尾市地域共生社会研修(2024)
- まちづくり
- 地域
- 福祉・看護
- 荒尾玉名
目的
荒尾市の地域共生について学び、駅前活性化や保健医療福祉連携について意見交換を行いました。
活動内容
今回の研修会では、荒尾氏の町や人口・職業構成の現状や医療介護の仕組みや取組みについて実際の地域に住んで仕事をしていらっしゃる方々に講義をしていただきました。
また講義後は荒尾駅前の市街地を散策し、現在の荒尾市特有の取り組みについて目で見て学ぶことができました。
2024年7月17日総合管理学部安武ゼミ研究室学生を対象に、荒尾市地域共生社会研修が実施されました。
最初に、地域住民によって共同運営されている一般社団法人のあそびlaboにおいて、荒尾市の詳細について学びました。荒尾市の街や人口・職業構成の現状や医療介護の仕組みや取り組みについて実際 地域に住んで仕事をしていらっしゃる方々に講義をしていただきました。荒尾市の現状として高齢化率が36%と県内でも高い部類に位置しており、それに伴い医療福祉の労働人口が最も多いということ、また、過疎化によって閉鎖してしまった駅前店舗や空き家を活用した高齢化対策として「Wellness City Project」という提案が荒尾市医師会から提案されていることなどが分かりました。
次に荒尾駅前の市街地を実際に散策しました。シャッターの閉まった店が駅前に散見される中、既にリノベーションが行われた建物も見学させていただき、「Wellness City Project」の取り組みを直に感じることができました。また、「あらお海陽スマートタウン」再開発事業や「おもやいタクシー」事業など荒尾市特有の取り組みについても目で見て学ぶことができました。
最後にこれらをふまえて「Wellness City Project」をテーマに、このプロジェクトに対する賛成派と反対派の2つの立場に別れてディベートを行いました。
賛成派の意見として、リノベーションは安いコストで行うことができ公立的な事業である、町の景観を一新することで国内外問わず集客ができ、駅前の発展が見込めるという意見などが出ました。
反対派の意見としては、費用面で失敗した時のリスクが大きい、変化を好まない住民への説得が難しいという意見などが出ました。
その後、反対の立場の意見を聞き、その反論を行うことで自分たちの持論をアピールするという流れで行いました。このディベートを通して、ただ講義を受けて、視察を行っただけでは出てこないような意見も出てきたことから、ディベートという方法で、物事を多方面の視点から考える機会を設けることの重要さを改めて感じました。
今回の研修にご協力いただきました、荒尾市役所地域包括支援センターの濱口幸様、荒尾市立有明医療センター・脳神経内科部長の大嶋俊範様、認知症疾患医療センターの宗久美様、一般社団法人のあそびlaboの平山裕也様、荒尾こころの郷病院院長の石川智久様、一般社団法人荒尾市医師会の中村光成様、その他関係者の皆様、心より感謝申し上げます。
(安武研究室ゼミ生 3年藏原優大)
今回の研修は、有明新報(2024年7月19日掲載)と熊本日日新聞(2024年7月23日掲載)に取材をしていただきました。
▼熊本日日新聞_記事